必要なのはライトスタッフの様なモノ

30代のおじさんが時事や映画、サッカーなどを気ままに書き連ねていきます。

大事なオーストラリア戦を前に。技術委員会は何を考えているのだろう・・・

セレクター」たる代表監督の特権

サッカーにおける監督の呼称は様々で、それぞれの国によって異なる。 「ヘッドコーチ」と呼ぶ国もあれば、「マネージャー」と呼ぶ国もある。 また、形容的意味合いを含めて、主に国の代表監督のことを「セレクター(選抜者)」とも 呼称する。代表監督はクラブチームの監督と違い、チームを直接指導する時間は極端に少ない。 その変わりに、自分の戦略や戦術、好みに合った選手を自由に選出できるため、 しばしば「セレクター」と呼称されるのである。それほど、選手選考は代表監督にとって、 重要な仕事であり、ある意味での重要な特権なのである。

技術委員会が監督の選手選考に口出し

その代表監督の選手選考に、監督の直属上司機関である技術委員会が異を唱えている。 7月11日に行われた、先のイラク戦後の検証会の後、西野技術委員長はイラク戦を踏まえて、 ハリルホジッチ監督の代表選手に対するコンディション調整に疑問を呈し、更に「監督の中に理想はあるにせよ、 メンバーの編成は大事。何日かの猶予はあっても、そこでコンディションを上げる時間はない。 (日本の)気候に慣れた選手という選考になる。国内組が一番慣れている。海外組は順化していくには時間が短い」 と選手選考にまで言及した。

現場には試合に集中できる環境を

確かに次のオーストラリア戦は文字通り「決戦」であり、勝負所であり、重要な試合であることは間違いない。 そういった文脈上、西野委員長の気持ちも理解できないではない。しかしだからと言って代表監督の特権である選手選考にまで 技術委員会、委員長が口出しをするのはいかがなものか。仮にハリル監督の手法に疑問を感じる所があるのなら、解任することが筋だろう。 大事な試合を前に、現場を混乱させ、集中力を乱すことだけは避けて欲しいものだ。